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徒然なるままに

口上

でんぱ組.incの「W.W.D.D」買ったけど、良いアルバムだった。バラード系の曲が好きなので、檸檬色→ブランニューワールド→イロドリセカイの流れが個人的にすごく好きで、でんぱ組は"ライブで楽しい"だけるだけなく、"聴かせる曲"も増えてきているのは本当にうれしかったりします。いつか、アコースティック編成で"聴かせるライブ"をやってほしいなーって気持ちになりました。昔から見ているとみんな歌唱力は確実にあがってるし"見せるライブ"だけじゃなくって"聴かせるライブ"も見たいって思えるようになったのかな…。

 

新曲のFD2に対して、ラジオでみりんちゃんが「口上を入れて欲しい」みたいな発言をしたみたいで、Twitterとかで「口上作ろう!」みたいな雰囲気になってて面白かった。ある人が「口上は誰が作るの?」と言う問いかけに「その時、熱量のある人」みたいに答えてて、すごい良い解答だなって思いました。

口上って"誰が作るの?" ”どれが公式なの?”って疑問を持っている人も多いと思うけど、"口上は詠み人知らず"で良いし"どれも公式じゃない"って個人的には思ってます。少なくともキラキラチューンとORANGE RIUMの口上は"非公式"だと思ってる。武道館や代々木のスクリーンに映し出されたから"公式"って勘違いされていたら心配だったりするけど、あれは公式化したからスクリーンに写した訳ではないです(これに関しては後半書きます)。でんぱ組の場合は過去に口上を歌詞カードに載せた例もあるので、それに関しては公式なのかもしれないけど、今の運営と当時の運営は人も違うから、新しい口上とは扱いが違うのかも。

 武道館の裏話的な物を少し書いてみる。運営の人にスクリーンに口上を映したいと相談された時に言われた言葉で印象的だった。

「メンバーがファンの作った文化(口上とかMix)を大切にしてくれるから、大きな会場ではじめての人も多くなるし、そういう人達にも知って欲しい。」

僕たちが口上カードの配布や口上を書いたボードを掲げることで、勝手に広めてきた文化をもっと多くの人に知って欲しいって運営の方の提案でスクリーン映像になった。口上を公式のものにしたいなんて話は一切なかったし"ファンへの感謝と敬意を込めてステージ映像にします"と言う運営の方の言葉にもある。だから、口上は非公式なものだと思ってる。

これから先に作られる口上も同じような扱いであって欲しい。

 

綺麗に口上が広まったの"キラキラチューン"までだと思ってる。規模的に簡単に広められる限界だったのかな…と思う。BOXXの発売日のリリースイベントの2部で口上がはじめて入った。当時は対バン中心だったから、会場にいる人全員がでんぱ組を知っている訳じゃないし、でんぱヲタだけで口上を叫んでもステージには届かないと思ったから、作ったのが口上カードだったりする。紙だと汗でくしゃくしゃになるから、ラミネートしてポケットや財布に入る邪魔にならないサイズ!みたいな考えで作った気がする。2nd ワンマンの時にキャパ分の口上カードを配ったのは「新しい人もたくさん来るから」って理由だったし、武道館の時の運営さんと似たような気持ちだったのかなって今更思ったりした。

キラチュンの口上の作り手は知らないけど、キラチュン口上を広める事、定着させることには少しは貢献できたんじゃないかなって思う。

 

ORANGE RIUM口上は難産だったって表現をしている人が居たけど、本当にそう思う。野音で3,000枚の口上カードを配ったけど、メンバーに内緒でやっていたからステージ上からの煽りに負けて、完全に広め方に失敗したと僕は思った。それ以降のライブで僕自身も普通に3連Mix入れてたしね…。

野音終わって年明けのツアーの途中から、ある2人のヲタクがORANGE RIUM口上のボードを掲げたり、ライブの度に拡散希望のツイートをしたり、広めようと動き始めた。ツアーの途中で、口上を入れる人が増えて、メンバーもそれに気がついたのか耳を傾ける仕草をしたり、マイクを客席に向けたりするように変わった。ORANGE RIUM口上は本当に2人が動かなかったら、メンバーに受け入れられることもなく、消えた口上だと思っている。1度消えた口上が息を吹き返したって、本当にすごい話だと思うし"口上カードをたくさん作って配れば広まる"って考えだった僕からすると、たくさん現場に足を運んでボードを掲げて、時間が掛かってでも広めようとしたことが本当に尊敬と感謝の気持ちしかなかったりする。

 

広がり方も、メンバーへの受け入れられ方も口上によって違うし、FD2の口上がどのようにうまれて、どのように広まるのか個人的に楽しみにしています。